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あなたは、スメハラ(スメルハラスメント)という言葉をご存知ですか?スメハラ(スメルハラスメント)とは、パワハラ(パワーハラスメント)、セクハラ(セクシャルハラスメント)の部類で臭いによって他人を不快な気持ちさせることを意味します。
現代はハラスメント社会と言われています。40代(アラフォー)が近づき加齢臭が気になっている方も多いと思いのではないでしょうか?家では妻や娘から「お父さん臭い!」と言われたり、電車やバス、エレベーターなど狭い空間では「自分の臭いが周囲に不快感を与えていないか?」と他人の視線が気になってストレスを感じながら生活している方も多いと思います。実は、生活習慣を少し見直すだけで加齢臭を抑えることができるのです。
しかし、自分が加齢臭を発していないか気になっているにもかかわらず、「年齢を重ねることで、加齢臭が発生することは仕方がない」と諦めている方も多いのです。私自身、「おやじだから仕方がない!」と自分の本心を押し殺し、諦めたふりをして周囲の視線を気にしないようにしながら生活していました。かなりのストレス生活でした。
しかし、日頃の食生活を少し見直すことで加齢臭を抑えとができるのです。ここでは、加齢臭予防のための、食事についてお伝えします。ご自身の食生活を見直して加齢臭予防に努めてください。そして、加齢臭で他人に不快感を与えない素敵なアラフォー男性になりましょう。
なぜ、加齢臭は発生するのでしょうか?
まず、加齢臭予防を行ううえで大切なことは、加齢臭の原因を知ることが必要です。加齢臭は一般的に古本や青カビの臭いによく例えられます。では、どのようにして加齢臭は発生するのでしょうか?
加齢臭の原因となるのは、「ノネナール(ニオイの強い芳香族に属する物質)」という物質が原因なのです。
ニオイの原因となるノネナールは、皮脂腺(皮膚の内部にある、皮脂を分泌する腺)の中の皮脂(脂肪などを含む液体、皮膚や髪の毛を保護、保湿を行う成分)が活性酸素(強い酸化力を持ち体内に入り込んだ細菌を除去する働きを持つ)などにより酸化することで発生しています。加齢臭は、酸化した脂のニオイなのです。
つまり、加齢臭のニオイの元となる皮脂の分泌を抑えることで加齢臭の発生を防ぐことができるのです。
加齢臭を防ぐ「食事習慣」!
加齢臭のニオイの元は皮脂です。その皮脂を作り出しているのが日々の食事なのです。加齢臭を抑えるためにも日々の食生活を見直す必要があるのです。
そもそも食事で加齢臭を防ぐことは可能なのでしょうか?答えは、可能です。
もちろん、きちんとお風呂に入って常に身体を清潔に保つことは必要です。さすがに、汚れた身体のままで食事だけで加齢臭を抑えることは難しいでしょう。
では、どのような食生活を送れば加齢臭を抑えることができるのでしょうか?
加齢臭を防ぐ2つのポイント
じつは、加齢臭の原因は皮脂の酸化です。つまり、加齢臭の元となる皮脂の量を減らし(脂質の多い食物の摂取を控える)、皮脂(脂質)の酸化を防ぐことで加齢臭を抑えることができます。
この2つのポイントを意識して食習慣を見直しましょう。
ポイント1:皮脂の分泌量を抑えるには?
では、皮脂の分泌量を抑えるにはどのような食物が良いのでしょうか?皮脂の分泌量を抑えるためには、脂質の摂取量を抑え代謝、排泄を高めることが重要になってきます。
皮脂が過剰分泌される原因をご存知ですか?生まれ持った体質にも多少左右されることもありますが、実は高カロリー食品の摂り過ぎが主な原因なのです。
特に油っこいものや、刺激物などは、皮脂の分泌を強めてしまいます。また甘いもの(糖質)は、摂りすぎると体内で脂肪に変わり皮脂の原料になるため控えるようにしましょう。
そのためにも、脂の多い肉類や植物油などを多く使用した料理は控えることが必要です。
そして魚、野菜、果物を中心とした日本食を積極的に取り入れるといいでしょう。
私は、ついついお肉など好きなものばかりを食べてしまうので、特に外食の際は意識して、野菜や魚などを食べるようにしています。
なぜなら、野菜や果物はビタミンCや食物繊維を多く含くみ代謝や脂肪、糖分を排泄する働きがあり、また野菜や魚はビタミンBを多く含んでいるため脂肪の代謝をよくし、皮脂の分泌を抑える働きがあるからです。
油脂類や刺激物の摂取を控え、ビタミンB,ビタミンC,食物繊維、DHAやEPAなどの中性脂肪やコレステロール値を下げる働きのある栄養素の含まれた食品を積極的に摂り入れ皮脂の分泌を抑えて加齢臭のしない素敵な40代(アラフォー)男性を目指しましょう。
皮脂の分泌を抑える食品
ビタミンC | 代謝を高め、活性酸素を抑え抗酸化作用を持つ | ピーマン(赤、黄)、ゆづ、アセロラ、 レモン、イチゴ、キウイフルーツ 、ブロッコリー、海苔、緑茶類、柑橘類、イモ類、葉物野菜など |
ビタミンB群 | 脂肪の代謝を高め、皮脂の分泌を抑える | 大豆、まぐろ 、イワシ、うなぎ、卵黄 レバー、納豆、ニンニク、玄米、牡蠣、 しじみ、あさり、海苔、抹茶、緑黄色野菜たらこ、鶏肉など |
食物繊維 | 便通を良くし、脂肪や糖を吸収して体外へ排出する | きくらげ、しいたけ、ライ麦、インゲン豆、大豆、おから、こんにゃく、パセリジャガイモ、 ゴボウ、ニラ、、オクラ、野菜類、イモ類、豆類など |
DHA、EPA | 中性脂肪やコレステロール値を下げる作用があり、 脂肪の代謝に良い | まぐろ、ブリ、サバ、サンマ、うなぎ、クルミ、大豆、栗、ごま油 、しそ油など |
ポイント2:皮脂(脂質)の酸化を防ぐ
加齢臭の原因は、皮脂(脂質)の酸化によるものです。脂質が活性酸素によって酸化されたものを過酸化脂質(コレステロールや中性脂肪といった脂質が活性酸素によって酸化されたもの)が加齢臭の原料となって加齢臭の原因であるノネナールを作りだしてしまいます。そのため過酸化脂質を増やさないことが大切なのです。
では、過酸化脂質を増やさないためにはどのようにすれば良いのでしょうか?それには、脂質の活性酸素による酸化を防ぐ(酸化防止)必要があります。酸化防止のためには「抗酸化ビタミン(活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミン)」や「ファイトケミカル(抗酸化作用や免疫力アップの作用を持つ成分)」類を含んだ食品を多く摂取することをおススメします。
次に、抗酸化ビタミンやファイトケミカル類を含んだ食品を紹介しますので参考にしてみてください。そして日頃から抗酸化作用を持つ食品を摂取して加齢臭予防につとめ、おやじ臭くない40代(アラフォー)男性になりましょう。
抗酸化作用ビタミン、ファイトケミカルを含んだ食品
ビタミンA | 抗酸化作用、生活習慣病の予防 | あんこう、うなぎ、ギンダラ、パセリ、緑茶、 唐辛子、にんじん、ほうれん草、海苔、わかめなど |
ビタミンC | 活性酸素を抑える、免疫力を高める | イチゴ、アセロラ、グァバ、ピーマン、キウイフルーツ、ブロッコリー、海苔、緑茶など |
ビタミンE | 活性酸素の働きを弱め 抗酸化作用を持つ | かぼちゃ、緑茶、アーモンド、小麦、大豆、落花生、鮭、マス、卵、あゆ、 うなぎ、イカ、エビなど |
ポリフェノール類 | 抗酸化作用 脂肪燃焼作用 抗菌作用 | ブルーベリー、すもも、イチゴ、ぶどう、ワイン、緑茶、紅茶、コーヒー、大豆食品 など |
カテノロイド類 | 脂肪の燃焼を促進する 活性酸素を消去する 抗酸化作用 | かぼちゃ、ニンジン、とまとなどの緑黄色野菜、卵、豆類、鮭、エビ、カニなど |
フラボノイド類 | 抗酸化作用 | 玉ねぎ、ブロッコリー、ニラ、大豆など豆類、緑茶、ぶどう、ブルーベリー、セロリ、パセリ、ピーマン、 レモン、みかんなど柑橘類 |
テルペン類 | 酵素を活性化、抗炎症作用 殺菌作用、脂肪分解作用 | みかん、グレープフルーツ、しょうが、ゆず、オレンジ、ライムなど |
これらの食品を意識して摂取することで加齢臭を抑えることができます。毎日の食事をほんの少しだけ意識していきましょう。私自身は、野菜を中心にできるだけ洋食より和食を食べるように心掛けています。
また、油っこい食事を控えることで加齢臭を抑えることができました。初めは大変かもしれませんが、すぐに慣れますので頑張りましょう。
まとめ
このように肉類や脂肪分を多く含む食品をなるべく控え魚や野菜中心の食事に変えることで加齢臭を抑えることができます。私も日頃の食事を意識して和食中心の食生活へ変えたことで加齢臭を随分抑えることができました。
もちろん、食事だけでは加齢臭を抑えることはできません。正しい身体の洗い方を実践し身体を清潔に保つことが重要です。
身体を清潔に保ち、食生活を見直すことで加齢臭のしない素敵な40代(アラフォー)への第一歩を踏み出しましょう。