エレベーターのような狭い空間で他人の頭の臭いが気になったことがあると思います。そのような時、「自分の頭の臭いは大丈夫?」と心配になった方も多いでしょう。
特に、女性に嫌われたくないアラフォー男性にとって、加齢臭をはじめとする体臭は気になるものです。しかも、頭や髪の毛の嫌な臭いは、周囲に不快感を与えるだけでなく、不潔な印象も与えてしまいます。
また、常に嗅いでいる自分の臭いに慣れてしまっているため、自分が発している臭いには、なかなか気が付きにくいものです。自分では、気が付かないうちに周囲に不快感を与えてしまっているかもしれません。
特にアラフォー男性は、頭皮から加齢臭を発生している場合が多いため気をつけましょう。
ここでは、簡単にできる頭の加齢臭チェック方法と頭皮から発生する加齢臭対策をお伝えします。もし、あなたが頭からの加齢臭を発しているのならば、加齢臭対策を実践し、周囲に不快感を与えない素敵なアラフォー男性になりましょう。
目次
頭の臭いセルフチェック方法!
まずは、自分の頭から加齢臭を発していないか知ることが重要になります。頭の臭いを簡単にチェックできる方法をご紹介しますので、頭からの加齢臭のセルフチェックをしてみましょう。
頭皮のべたつきをチェックする
頭皮に指やティッシュを数秒間押し当てます。その後、指先やティッシュが皮脂(脂肪などを含む液体、皮膚や髪の毛の保護、保湿を行う成分)でべたついていないか、確認しましょう。
指先やティッシュが、皮脂でべたついているなら加齢臭を発生していると思っていいでしょう。また、チェックを行う際は、一か所だけでなく数か所チェックしましょう。場所によって皮脂の分泌の量が違うからです。
頭皮の臭いを嗅いでみる
頭皮の臭いを嗅いでみましょう。指やティッシュを頭皮に数秒間押し当てます。そして、指やティッシュの臭いを直接、嗅いでみましょう。嫌な臭いがするなら、すでに加齢臭を発生しています。臭い対策を行いましょう。
枕や帽子の臭いを嗅いでみる
日頃から使用いている枕や帽子の臭いを嗅いでみましょう。枕や帽子などの繊維には、臭いが移りやすいため、頭皮から臭いを発していれば、簡単に臭いを感じ取ることができます。
ただし、枕であれば朝起きてすぐ、帽子であれば使用後すぐは、臭覚疲労(自分の臭いに慣れてしまい)により、枕や帽子に移った臭いを感じる力が弱くなっています。入浴後や時間を置いてから、臭いをチェックしましょう。
フケが多く発生していないかチェックする
髪の毛を見て、フケが多く発生していないかチェックしてみましょう。フケは、古くなった角質(皮膚の表面にできたタンパク質の層)が、はがれ落ちたものです。ですから、誰もが多少はフケが出ます。
しかし、フケの出る量が多い方は、皮脂の分泌量も多いのです。つまり皮脂の分泌量が多いということは、加齢臭の原因となるノネナール(ニオイの強い芳香族に属する物質)が発生しやすいのです。
以上4つの項目で、一つでも該当する項目があったなら、すでに加齢臭を発生していると思われます。加齢臭対策を行い、周囲の人に不快感を与えない素敵なアラフォー男性になりましょう。
頭の加齢臭(頭皮の臭い)の原因ってなに?
アラフォー男性にとって加齢臭は、大きな悩みの一つでもあります。一般的に加齢臭は、耳の後ろから発生していることが、よく知られています。実は、頭皮からも多く発生しているのです。
その独特の臭いは、ノネナール(ニオイの強い芳香族に属する物質)が原因です。
加齢臭のニオイ成分であるノネナールは、皮脂腺(皮膚の内部にある、皮脂を分泌する腺)の中の皮脂が、活性酸素(強い酸化力を持ち体内に入り込んだ細菌を駆除する働きを持つ)によって酸化することで発生します。
つまり、皮脂が酸化することでニオイを発しているのです。しかも、皮脂腺は全身にあります。特に頭皮には、皮脂腺が多く存在しています。そのため、皮脂の分泌量も多く、加齢臭を発生しやすいのです。
もう一つの原因として、頭皮に繁殖した雑菌があげられます。汗やフケ、汚れなどを繁殖した雑菌が分解するさいに、臭いを発生するからです。
頭皮には、常在菌(日常的に存在し皮膚を守る細菌)が存在しています。健康的な頭皮の状態では問題ありません。しかし、頭皮が傷ついたり、頭皮が常に湿っていたりすることで雑菌が繁殖しやすくなります。
また、頭皮は髪の毛が密集して通気性が悪かったり、汗腺(汗を出す器官)も多いため、汗をかきやすかったり、ジメジメした環境を好む雑菌には、繁殖しやすい状況にあります。雑菌が繁殖し汗やフケ、汚れを分解するため、頭の臭いをひどくしているのです。
つまり、頭の嫌な臭いのは、酸化した脂のニオイと雑菌が汚れを分解するさいに発生させた臭いなのです。
それでは、頭の臭いを抑えるには、どのようにすればいいのでしょうか?それは、臭いの元となる皮脂(脂)と雑菌の繁殖を抑えることが重要です。そのためには、余分な皮脂を取り除き、雑菌の繁殖を防ぐ環境を作る必要があります。
そこで、次項では余分な皮脂を取り除き、雑菌の繁殖を抑えるための、正しい頭の洗い方についてお伝えします。
頭の臭いを抑えるための正しい頭の洗い方!
毎日、「自分は、きちんと頭を洗っているから大丈夫」と思っている方も多いと思います。ですが、多くの方が「正しい頭の洗い方」を知らないのです。正しい頭の洗い方を実践すれば、加齢臭(頭皮の臭い)は、かなり抑えることができます。ここでは、頭の加齢臭を抑える頭の洗い方についてお伝えします。まずは、頭の洗い方を見直し、加齢臭(頭皮の臭い)を消し去りましょう。
STEP1 ブラシで髪をとく
髪を濡らす前にブラシやクシを使って絡んだ髪をときましょう。なぜなら、髪は一度濡らすと絡まりが取れにくくなるからです。髪が絡んだままシャンプーをおこなうことで、頭皮に無理な力がかかり、ダメージを与えてしまいます。ダメージを受けた頭皮は、雑菌が繁殖しやすくなってしまうからです。
また、髪をとくことで、頭皮から汚れが浮きやすくなります。予洗いやシャンプーをする際、汚れやホコリを洗い流しやすくなるのです。
だたし、整髪料などで固まった髪を無理やりとくことはやめましょう。なぜなら、強い力が頭皮に加わり、ダメージを与え逆効果になってしまうからです。その場合、「STEP1 ブラシで髪をとく」は行わないようにしましょう。
STEP2 ぬるま湯で予備洗い
2分程度、シャワーを使い、頭皮と髪を丁寧にお湯で予洗いしましょう。指の腹を使ってマッサージをするように頭皮と髪を洗います。お湯で丁寧に洗うことで、頭皮表面の皮脂と髪の汚れの7~8割は、洗い流すことができます。
その際、お湯の温度は38度程度がいいでしょう。40度を超えるお湯は、頭皮にとっては熱すぎるため、頭皮にダメージを与えてしまいトラブルの原因になってしまうからです。頭皮のトラブルは、雑菌が繁殖する原因になってしまいます。
予洗いをしっかり行うことで、シャンプー時の泡立ちと指通りもかなり良くなります。そのため、予洗いは丁寧に行いましょう。
また、STEP1で髪を解くことができなかった方は、予洗いをしっかり行いましょう。しっかり予洗いをおこなうとで整髪料を洗い流し、指通りもよくまりなす。そうすることで、シャンプー時、髪のからみによる頭皮へのダメージを軽減できます。
STEP3 シャンプーは手のひらで泡立てる
手のひらに適量(基本ワンプッシュ、500円玉程度)のシャンプーを取ります。少量のお湯を混ぜ、手のひらで泡立ててから髪にのせるのがポイントです。シャンプーを手に取って、そのまま髪に付けないようにしましょう。
シャンプーを泡立てずに直接、髪に塗るとシャンプーが毛穴の奥に入り込んで、毛穴のつまりの原因になることもあるからです。
また、頭皮の上で泡立てようとすると、余分な力が入り頭皮を傷つけることにもなってしまいます。頭皮が傷つくことで、雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの原因になってしまうからです。そのため、手のひらでしっかり泡立ててから使いましょう。
STEP4 頭皮を洗う
泡立てたシャンプーを髪にのせたら、指の腹を使って頭皮を洗っていきます。10本の指を使って優しくマッサージをするように、小刻みに動かしながら洗いましょう。爪を立てたり、ゴシゴシ強く髪の毛や頭皮を擦ったりすると頭皮はすぐに傷ついてしまいます。
しかも、強く擦っても綺麗になるわけではありません。なぜならシャンプーは、汚れを落とすものではなく、汚れを浮かせるものだからです。指の腹を使って優しく洗いましょう。
STEP5 すすぎが最重要ポイント
正しい頭の洗い方での最大のポイントは、すすぎです。予洗いで表面の皮脂や汚れを落とし、残った皮脂や汚れをシャンプーで浮かせても、すすぎでしっかり洗い流さなければ、浮いた皮脂や汚れはそのまま頭皮に残ってしまいます。
短時間でサッと泡を流すのではなく、しっかりと時間を掛けて丁寧にすすぎましょう。特に、耳の後ろや髪の生え際は、シャンプーが残りやすいので注意してください。丁寧にすすぐことで、臭いの原因となる皮脂や雑菌をしっかり洗い流し頭の臭いを抑えましょう。
STEP6 リンスやコンディショナーは、頭皮には不要
シャンプーが終わったらリンスです。リンスやコンディショナーは、髪の毛の表面を保護するものです。頭皮には、つけずに髪の毛につけるようにしましょう。なぜなら、多くのリンスやコンディショナーには、髪の毛を保護する目的でシリコン(油分)が配合されているからです。
リンスやコンディショナーによる、頭皮への過剰な油分補給は、毛穴の詰まりの原因となり頭皮トラブルを引き起こす場合があるからです。頭皮トラブルを起こすことで、ニオイの原因となる雑菌が増殖したり、フケが多く発生したりしてしまいます。
そこで、頭皮のトラブルを引き起こさないためにもリンスやコンディショナーは、しっかり洗い流しましょう。
すすぎの際に、「少しヌルッとした感触が少し残ったほうが、リンスやコンディショナーの効果があるのでは?」と思っている方も多いと思います。しかし、しっかり洗い流してもリンスやコンディショナーの効果が、なくなることはありません。しっかり洗い流して、肌トラブルを防ぎ、臭いの原因を作らないことが重要です。
STEP7 自然乾燥は臭いの原因を作る
頭を洗った後、濡れたままにして自然乾燥していませんか? 濡れたまま放置していると、臭いの原因となる雑菌が繁殖してしまいます。雑菌は、ジメジメした環境を好むからです。
また、髪の毛が濡れたままだと、髪の毛からも嫌な臭いを発生させることにもなってしまいます。例えば、洗濯物の生乾きや、濡れた雑巾を放置しているのと同じ状態になってしまうからです。そのため、濡れたまま放置せずにドライヤーを使って乾かすようにしましょう。
まず、タオルで水分を取り除き、ドライヤーで素早く乾かしましょう。頭皮と髪の毛を乾かすことで、雑菌の繁殖を防ぎ、頭からの臭いを抑えることができます。面倒だと思いますが頭から嫌な臭いを発生させないためにも、自然乾燥ではなくドライヤーを使って乾かしましょう。
以上、7つのSTEPを実践し頭の嫌な臭い、加齢臭を消し去り素敵なアラフォー男性になりましょう。
まとめ
頭の嫌な臭いは、頭皮から発せられる加齢臭が原因の一つにあげられます。まずは、自分が頭皮から加齢臭を発していないか知ることが大事です。
セルフチェックをすることで「自分も臭ってない?」という不安やストレスからも解放されます。しかも、不安やストレスは、加齢臭をひどくする原因でもあります。もし、加齢臭を発しているのなら、正しい頭の洗い方を実践し、加齢臭を消し去ればいいのです。
私自身、「自分が加齢臭を発生しているはずはない」「加齢臭、恥ずかしい」と初めは受け入れることができませんでした。しかし、その間も「周囲の人に不快感を与えている」「みんな、言わないだけで臭いと思っているはず」と周りの目が気になって、仕方ありませんでした。
でも、素直に受け入れ「正しい頭の洗い方」を実践すれば、頭皮からの加齢臭を抑えることができるのです。何より、「周囲に不快感を与えているのでは?」というストレスから解放されました。正しい頭の洗い方を実勢して加齢臭対策をおこない、周囲に不快感を与えない、素敵なアラフォー男性になりましょう。